タカタ㈱が民事再生法を申請

エアバックメーカーとして世界2位のシェア率(約20%)を誇るタカタ株式会社が、民事再生法を申請し受理されました。

タカタといえば1933年創業、織物工場からスタートし、織物の技術を活かして救命索に応用、1960年には日本初の二点式シートベルトで飛躍を遂げ、1987年にエアバックの製造販売を開始しました。

今回このエアバックの不具合による死傷事故で、世界的に対象車のリコールが発生し、アメリカでの賠償金10億ドルをはじめ、最終的な負債が1兆7,000億円となる見通しとなり、製造業では戦後最悪の経営破綻になりました。今回タカタと取引のある企業は600社弱あるといわれ、間接的な取引事業者も含めるとかなりの数になりそうです。

※ http://www.takata.com/   タカタ株式会社ホームページより

いかに世界的な大企業でも、信用を失うことは会社存続の危機に繋がります。エアバックの欠陥を把握した段階で、隠蔽せずに真摯に対応していれば、また違った結果になっていたかも知れません。経営トップの判断が大きく左右した今回の大規模破綻になりました。

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